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9000hitありがとうございます!
物凄く嬉しいです。
これからも頑張っていくので、よろしくお願いします!

明日も四天ミュを観劇してきます。
今度は落ち着いてお見送りを堪能したいです。
日替わりネタも気になりますね~

何となく「続きを読む」にて28を書きました。

音のない教室。
中に人がいるのかいないのか、ドアに耳を傾けたくらいでは分からなかった。
(教室にいるはずじゃが…)
後少し力を入れれば教室のドアは開く。
そして彼が笑顔で迎え入れてくれるかもしれない。
しかし仁王は中々ドアを開けることが出来なかった。
 
 
もしもう彼がいなかったら
 
 
仁王と彼の待ち合わせ時間はとっくに過ぎていた。
日が暮れかけている時、野暮用で教師に呼び出された仁王は、すぐに終わるから、と彼に言ったのだ。
だから教室で待っていろ、と。
 
携帯をチェックしたが、彼からの連絡は何もなかった。
仁王に報告もしないで、勝手にいなくなるような人物ではないことは、分かっている。
分かっているが、もう辺りは真っ暗だ。
それなのに、教室の明かりはついていない。
きっと怒って帰ってしまったのだろう。
 
(…よしっ)
 
悩んでいても仕方がないので、覚悟を決め、手に力を込める。
ガラガラという音と同時に、目の前に広がる真っ暗な教室。
目が慣れるまで、何も見えない。
 
(やっぱり…おらんよな)
 
何も見えない目で教室を見まわした。
彼の姿がないことを当然だと決めつけ、どうしようもなく悲しくなるのを防ぐ。
すぐに教室を後にしようとした。
そんな仁王の耳に、規則的な音が届く。
 
(これは…寝息?)
 
目が暗さに慣れると、一つの席によく知った顔があった。
仁王と約束を交わした人物。
物音をたてないように、そっとその人物に近寄った。
だんだん自分の目頭が熱くなっていることに気付いているが、どうしようもない。
 
(待っといてくれたんじゃな、柳生)
 
起こさないように、彼の髪を優しくすく。
好きな人に信頼してもらえているこの嬉しさを、どう表現したらよいのか分からなかった。
 
(このまま…時間が止まればええ)
 
そんな不変を望んでしまうほど、幸せでならない。
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