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7000hitありがとうございます!
本当に嬉しい限りです。これからもサイト運営頑張っていきますので、よろしくお願いします。

また大石×菊丸の駄文を載せたいと思います。
CP要素があるので、「続きを読む」にて読めるようにしました。
かなりぬるいんですけどね。

部活後ほとんどの者が帰宅する中、部室には三人の姿がある。
青春学園テニス部部長と副部長、そして副部長のダブルスパートナーだ。
 
「大石、今週の日曜に練習試合をするようなのだが…」
大石はその日付を聞いた時、すぐに肯定が出来なかった。
「今週の日曜か。随分急な話だな?」
「向こうの監督直々に挨拶に来たらしい。監督も無碍に出来なかったのだろう」
「そうか…それなら仕方ないな。分かったよ」
予定があったことは手塚には言うまいと、大石は思った。
気落ちしたことを悟られないようにと「それで相手は…」と話を続けようとする。
 
「ちょっとタンマ」
 
試合の話している二人とは少し距離をとったところにいた菊丸が、突然口を開く。
「何だ、菊丸?」
「その日ちょっと用事あんだよね」
手塚が「それで?」と言う顔をしている。
怒っている風でもないが、きっと快く思ってはいないだろう。
何せテニスに対する姿勢には、厳しい者だ。
 
「だから大石は欠席ってことでよろしく」
 
「英二!」
少しの間、菊丸の発言に呆気を取られてしまったが、大石は咄嗟に声を発した。
 
「余計なことを言うんじゃない!」
 
大石の言うことに、菊丸は一瞬ギョッと驚いたような顔をする。
「余計なことってなんだよ!その試合の日って、大石が『大切な用事がある』って言ってた日だろ?」
菊丸の顔は怒っていると言うより、悲しんでいるように手塚には見える。
大石は言葉を詰まらせていた。
「何でもないように『仕方ない』とか言うなよ」
菊丸は下を向き、眉根を寄せている。
「大石が大切って言ったことは、『仕方がない』とかで簡単に片づけられちゃうことなのか?」
語尾がどんどん弱くなっていく。
「俺の言うことは『余計なこと』なのかよ…」
菊丸は「もういいよ!」と言いながら、自分の鞄を持ち部室から走り去った。
 
 
「大石」
大石は手塚の問いかけに答えなかった。
「大石?」
先程より大きな声で、もう一度問う。
「悪い手塚。話また明日でいいか?」
「ああ」
この時、手塚が微笑んでいたことを大石は気付かなかった。
 
 
自分が何かを諦めた時、誰かが傷つくことがあるなんて、大石は考えたことがなかった。
自分の幸せが、誰かの幸せになるなんて、考えたことがなかった。
そんな風に思われていたら、こんなに幸せなことはない。
 
そんな幸せを逃がさないために
 
「英二っ!」

今は全力で追いかける。
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