×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
26時間TV、思いっきり見てました。
しかし深夜の面白いところを、見逃してしまい…地味にショックです。
26時間起きてるって、相当辛いですよね~
最後は何やら変なテンションで終わっていきました。
26時間TVのテーマ(?)が「今日は泣いてもいいですか」的なことだったので、
それにちなんだ駄文書きます。
何でかというと私がTVを見てたから。
ただそれだけです。
登場人物はがっくんと日吉で。
「続きを読む」にて書いていきたいと思います。
しかし深夜の面白いところを、見逃してしまい…地味にショックです。
26時間起きてるって、相当辛いですよね~
最後は何やら変なテンションで終わっていきました。
26時間TVのテーマ(?)が「今日は泣いてもいいですか」的なことだったので、
それにちなんだ駄文書きます。
何でかというと私がTVを見てたから。
ただそれだけです。
登場人物はがっくんと日吉で。
「続きを読む」にて書いていきたいと思います。
全国大会が終わった。
三年生は引退するかと思ったら、何やらU-17選抜候補の合宿とかに呼ばれるようで
部活に毎日参加している。
まだ跡部部長に勝ち、下剋上を果たしていないから好都合だ。
それにもう一つ、俺には心残りがある。
「お疲れ様です」
練習が終わり部室に入ると、向日さんが着替えていた。
「お疲れ~」
こちらを見ずに、ユニフォームを脱ぎながら向日さんは言った。
いつもならこのまま無言で、俺も着替え始める。
そして忍足さんを待つ向日さんをおいて先に部室を出る、これがいつもの行動だった。
しかし今日こそは、果たさなければならないことがある。
「向日さん」
部室のドアにユニフォーム姿で立ったまま、俺は声をかけた。
「何だよ?そんなとこで突っ立って」
すぐに着替えない俺を不思議に思ったのか、今度はこっちを向いた。
「今日、一緒に帰りませんか?」
自分でも「一緒に帰ろう」なんて、不自然だと思う。
いつもなら絶対に言わない。
「いいぜ」
そんな不自然な俺の申し出に、嫌な顔一つしなかった。
それどころか笑顔で答える。
「じゃあサッサと着換えろよな」
その言葉に俺は素直に従った。
「お前が誘ってくるなんて珍しいな」
頭の後ろで両手を組みながら、少し先を歩く向日さんが言った。
「そうですね」
珍しいというか、初めてだ。
もしかしたら、誰かを自分から誘ったのも初めてかもしれない。
「忍足さんを待たなくてもよかったんですか?」
本題を先送りにして、別の話をしてしまう。
こんな自分を、今まで知らなかった。
「別にいいよ。連絡はしといたし」
「それに」と向日さんは振り向き、歩くのをやめた。
「俺にだけ用があったんだろ?」
そう言われ、俺も動けなくなった。
数十センチの距離を、縮めることができない。
「…はい」
距離を縮められないのは、負い目があるからだ。
「何だよ?」
全国大会が終わってから、ずっと感じていた。
「向日さん」
その言葉を、全国大会後からずっと、言いたかった。
言いかかったけれど、言えなかった。
「すみませんでした」
口に出してしまったら、現実味を帯びてしまう。
「先輩方の夏を終わらせてしまって」
もう夏が終わっているのは事実なのに、それを受け入れられずにいた。
その原因は分かっている。
「向日さんの最後の試合を、あんな結果にしてしまって」
向日さんと俺の最後の試合。
今でも試合後の苦い記憶が、蘇る。
隣にいる向日さんの悔しそうな顔も。
俺の脳裏に焼き付いている。
受け入れられない、受け入れたくない。
しかし負い目を感じ続け、事実はなかったことにはできないことに、ようやく気がついた。
だからせめて謝りたくなった。
俺が謝ったところで、その事実は何も変わりはしないけど、謝りたかった。
自己満足だと言われても、仕方がない。
「お前…」
数歩の距離を簡単に向日さんは縮めた。
「そんなこと気にしてたのかよ」
目の前に立ち、乱暴に俺の頭を撫で始める。
「お前だけのせいじゃねえだろ」
「だから泣くな」と、そう言われて初めて自分が泣いていることに、ようやく気がついた。
しかし泣くなと言われても、止められるものではない。
困ったように笑いながら、向日さんは小さくため息をついた。
「でもまぁ今日だけは許してやるか。思いっきり泣いとけ」
そう言って俺よりも小さい先輩は、俺の背中に手を回す。
「お前のことだから、ずっとため込んでたんだろ」
後ろに回した手で、背中を軽く叩く。
自然と俺は頭を、向日さんの肩に置いていた。
「…来年は頑張れよ」
それ以上向日さんは何も言わず、ただ俺が動き出すのを待ってくれた。
三年生は引退するかと思ったら、何やらU-17選抜候補の合宿とかに呼ばれるようで
部活に毎日参加している。
まだ跡部部長に勝ち、下剋上を果たしていないから好都合だ。
それにもう一つ、俺には心残りがある。
「お疲れ様です」
練習が終わり部室に入ると、向日さんが着替えていた。
「お疲れ~」
こちらを見ずに、ユニフォームを脱ぎながら向日さんは言った。
いつもならこのまま無言で、俺も着替え始める。
そして忍足さんを待つ向日さんをおいて先に部室を出る、これがいつもの行動だった。
しかし今日こそは、果たさなければならないことがある。
「向日さん」
部室のドアにユニフォーム姿で立ったまま、俺は声をかけた。
「何だよ?そんなとこで突っ立って」
すぐに着替えない俺を不思議に思ったのか、今度はこっちを向いた。
「今日、一緒に帰りませんか?」
自分でも「一緒に帰ろう」なんて、不自然だと思う。
いつもなら絶対に言わない。
「いいぜ」
そんな不自然な俺の申し出に、嫌な顔一つしなかった。
それどころか笑顔で答える。
「じゃあサッサと着換えろよな」
その言葉に俺は素直に従った。
「お前が誘ってくるなんて珍しいな」
頭の後ろで両手を組みながら、少し先を歩く向日さんが言った。
「そうですね」
珍しいというか、初めてだ。
もしかしたら、誰かを自分から誘ったのも初めてかもしれない。
「忍足さんを待たなくてもよかったんですか?」
本題を先送りにして、別の話をしてしまう。
こんな自分を、今まで知らなかった。
「別にいいよ。連絡はしといたし」
「それに」と向日さんは振り向き、歩くのをやめた。
「俺にだけ用があったんだろ?」
そう言われ、俺も動けなくなった。
数十センチの距離を、縮めることができない。
「…はい」
距離を縮められないのは、負い目があるからだ。
「何だよ?」
全国大会が終わってから、ずっと感じていた。
「向日さん」
その言葉を、全国大会後からずっと、言いたかった。
言いかかったけれど、言えなかった。
「すみませんでした」
口に出してしまったら、現実味を帯びてしまう。
「先輩方の夏を終わらせてしまって」
もう夏が終わっているのは事実なのに、それを受け入れられずにいた。
その原因は分かっている。
「向日さんの最後の試合を、あんな結果にしてしまって」
向日さんと俺の最後の試合。
今でも試合後の苦い記憶が、蘇る。
隣にいる向日さんの悔しそうな顔も。
俺の脳裏に焼き付いている。
受け入れられない、受け入れたくない。
しかし負い目を感じ続け、事実はなかったことにはできないことに、ようやく気がついた。
だからせめて謝りたくなった。
俺が謝ったところで、その事実は何も変わりはしないけど、謝りたかった。
自己満足だと言われても、仕方がない。
「お前…」
数歩の距離を簡単に向日さんは縮めた。
「そんなこと気にしてたのかよ」
目の前に立ち、乱暴に俺の頭を撫で始める。
「お前だけのせいじゃねえだろ」
「だから泣くな」と、そう言われて初めて自分が泣いていることに、ようやく気がついた。
しかし泣くなと言われても、止められるものではない。
困ったように笑いながら、向日さんは小さくため息をついた。
「でもまぁ今日だけは許してやるか。思いっきり泣いとけ」
そう言って俺よりも小さい先輩は、俺の背中に手を回す。
「お前のことだから、ずっとため込んでたんだろ」
後ろに回した手で、背中を軽く叩く。
自然と俺は頭を、向日さんの肩に置いていた。
「…来年は頑張れよ」
それ以上向日さんは何も言わず、ただ俺が動き出すのを待ってくれた。
PR
アーカイブ